私たちが大賀蓮を維持するために行っていることについてご説明します。

 

■なぜ種子からではなく蓮根から育てているのか

 

ハスは形質が安定していない品種です。何世代も交配を繰り返して形質が安定した固定種とは異なり、たとえ自家受粉した種子から育てても突然変異などで元々の大賀蓮とは異なった特徴を持つ花が咲く場合があります。

 

また、ハスは極めて交雑しやすい品種です。採取した種子が大賀蓮以外のハスと交雑している可能性を完全には否定できません。

 

吉備大賀ハス保存会では、2013年(平成25年)に和歌山大賀ハス保存会様から大賀蓮の純粋種に近い蓮根をいただき、そのクローンを維持するため蓮根からの栽培を行っています。

 

■なぜ花托にネットを掛けているのか

 

ハスの種子は成熟すると黒色になりますが、その前の緑色の状態の種子は発芽しやすく、放っておくと上述したように元々の大賀蓮とは異なった特徴を持つ花が自然繁殖してしまう可能性があります。

 

庭瀬城址では、内堀に直接植付けているのではなく、内堀の中に内径1.7mのコンクリート鉢7基を設置して栽培していますが、その中に種子が落下して自然発芽すると、元々あった大賀蓮と混ざってしまい取り除くのが面倒になります。

 

そのため、花托にネットを掛けて種子が落ちないようにしているのです。

 

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※参考文献:赤沼敏春・宮川浩一(2010)『新版 スイレンとハスの世界』,p.109,p.151,エムピージェー.

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吉備大賀ハス保存会について

平成24年(2012年)4月設立。
この会は岡山市(旧吉備地区)で生まれた大賀一郎博士の業績を後世に伝える。
又、庭瀬城址の大賀蓮を管理し、育生エリア拡大を進める。
吉備大賀ハス保存会へのお問い合わせ・ご連絡は岡山市立吉備公民館まで。

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